seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

暴君巡査部長(助教)俺は最強でやくざだ

※暴力的表現か苦手な方はご遠慮ください。

学校の授業には、柔道剣道が必須でありますが、逮捕術なんて科目もあります。
合気道と空手や棒術など組み合わせた格闘技らしいです。

種目は徒手徒手 いわゆる素手の戦い
警棒対警棒 警察官の必須アイテム警棒を出して戦う想定です、相手も警棒なのが意味不明です。
警棒対長物 警棒対長い棒を持った犯人と言う想定です。

3種類あるので柔道の人剣道の人両方が活躍できる仕組みです。

柔道や剣道は先生と言われる、つまり柔道連盟や剣道連盟という一般の連盟に所属し段位を持った警察官が存在します。
彼らはボランティアで毎週◯曜日にちびっこ柔道剣道教室を警察学校で開き、教えている側面もあります。

先生と言われる方は警察官の制服を脱ぎ技術指導員という立場で学生に指導しています。
つまり、転勤はなし、退職まで警察職員として学校にいることができる故になかなか人気職でもあります。

しかし当時は柔道のセネガル代表や剣道の伝説みたいな先生が鎮座していたので一般の警察官の人では先生になりえませんでしたし、生徒よりも弱い先生では話になり得ませんし、舐めれれたらこの職はおしまいで、やくざと同じです。

次に逮捕術の先生ですが、これは公式な競技ではなく警察独自のものでしたので先生なんて存在しません。

後述しますが柔道剣道逮捕術の特別訓練員という部署が本部機動隊にあり、学校の先生は逮捕術出身者で猛者がやるポジションでした。

学校に赴任してきた逮捕術の教官は助教、つまり巡査部長の階級でした。
本当かどうかわかりませんが、警察学校で逮捕術を教えている巡査部長の彼は少林寺拳法の世界チャンピオンという経歴の持ち主でした。

私が入校したころにはすでに数年勤務している状態でなかなか「やんちゃ」していました。

我々の授業にも逮捕術が組み込まれ、逮捕術の授業初日
同期の一人が腕にひどい打撲を負わされ、ひとりは顔面殴打の怪我を負わされました。

防具は剣道の面に胴をつけて足には白い専用シューズ薄いサポーター

徒手の有効打は顔面の顎、胴全面、左右の胴、投げ
棒は両方の肩、胴、コテ

足に対する有効打はありません。

彼は徒手の選手でした。少林寺ですからあたりまえか



とりあえずやってみろと、彼も含めた乱取りが始まりました。
格闘技経験者同士は力の加減が分かっているので、素人諸君はなんとなくルールがわかり、経験者に教えてもらうという構図が出来ていました。

暗黙の了解で痛くしないでね、ということです。

しかし、彼と乱取りが当たった同期は悲惨でした。
3分間顔面のみを殴られ、倒され、むりやり起こされまた殴られ
彼のストレスのハケ口でした。
彼曰く「被疑者に負けるようじゃ警察官としてつかえないぞ、弱いやつはいらない!」
が口癖でした。
たしかに被疑者に負ける警察官は存在意義はないと私も思います。

これも後述しますが警察署に赴任したら、術科(柔道剣道逮捕術の総称)は年に2回ある全署員合同訓練の納会試合と数日練習日という決められている数日間しかやりません。
あとは各々訓練したり、ジムに通ったり私のように街の道場に通ったりで力をつけていきますので

自ら仕事の合間を縫って柔道剣道は愚か逮捕術なんて訓練するのは頭のおかしなやつと言われます。
私も警察署ではキチガイと言われていました。

みなさんは警察官のイメージはどんな感じですか?
柔道剣道をやって身体を鍛え犯人には負けないイメージでしょうか?
答えはひ弱8割、強い人1割、ガチな人1割です。

警察官は昔よりかなり弱いです。
被疑者がある程度身体を鍛えていて暴れたら交番の人間では取り押さえられないと思います。

だから今は柔道剣道の他に格闘技をやっている人に対して公務員試験に加点制度ができたのです。
ひ弱しかいないなら外部から元々やっていたガチ勢を呼び込むしかないと。

また話はズレましたが、彼の暴行が行き過ぎたので一時期問題になりましたがもみ消されました。

しかし、ずっとその様な事が続くと今度は同じ術科教養部に属するセネガル代表や伝説先生が立ち上がり彼に圧をかけます。
彼からすると伝説先生方は上官になります。
詳細はわかりませんが結論は、彼が自宅で首をくくり 自◯したことで事態は収束しました。

蓋をあけると
彼は暴力団とつながりベンツを乗り回しヤクザの情婦に手を出し闇金から金を借り、しかしなまじ強いからヤクザも手を出せなかったのでは?
と言われていて、裏では警察上層部と暴力団が結託して ◯害 したのでは?
と噂がありました。

真相は闇ですがともあれ学校にはそれなりの教官が赴任してきて彼の話をするものはいませんでした。

ちなみに彼の愚行で階級が低いものが教官は務まらないとして巡査部長が助教をやる制度は排除、学校の最下位は警部補になりました。

 

警察の特徴のひとつでもある、くさいものには鉄の蓋をせよ

とのことです。