seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

健康とはすばらしものだ

私は健康に関して意識を変えました。

 

きっかけは16時間ダイエット

 

過去どんなダイエットをしてもやせなかった私が、たどりついたのは16時間ダイエットでした。

 

16時間ダイエットで 20㌔の減量に成功

 

以来 タンパク質摂取

 

筋トレ

 

朝の短時間筋トレ

 

ヨーグルトきなこ

 

MCTオイル

 

トマトジュース∔ オリーブオイル

 

断酒(現在半年)

 

かなりのハイパフォーマンスです。

 

昼間のだるさはなく

 

しゅぱっと朝起床できる

 

起床後はベッドメイキング

 

体調不良もない

 

子供がコロナでもかからず

 

家族全員インフルでもかからず

 

今日は疲れたと言わなくなった

 

いつも全開

 

全知全能感

 

すべての物事は健康の上に立つ

 

健康の土台がなければすべては崩れ去るであろう

 

 

 

仲間との切磋琢磨!地方都市での警察生活~ハートフルな出会いもあったりなかったり

札幌以外の地方都市、この街には2つの警察署があり、東と中央の警察署が地方都市を支えている。

私は東に配置になった。
もう一人は同期で同部屋の奴だった。
彼とはそこそこ話すくらいでそこまで親密というわけではなかったが、彼と私は後にとても仲良くなり切磋琢磨する関係になる。

中央には電車できたあと2人の同期が配置になり、一人は独身寮へもう一人は警察学校時代にお付き合いしていた彼女を孕ませて妊娠させ、いわゆる今の言葉を借りれば授かり婚をしたのだ。
だから独身寮の裏にある官舎に入居したのだ。

独身寮は、一応一人部屋で6畳のワンルーム、ただの空間があるだけ
東と中央の独身警察官が入居しており5階建ての一階が食堂兼管理者の空間
2.3階は東、4.5階は中央の警察官が住んでいる。
各階には部屋が20部屋あり私は2階の部屋で同期とは隣同士、部屋の壁はかなり薄く咳払いはもちろんおならまで普通に聞こえる。
どうなっているのだ。
 
洗面所とトイレは共同で階の真ん中にあり、朝は洗面所とトイレ争奪戦になる。

風呂は一階に大浴場があり結構でかめだった。
たしかに寮にMAX80名の独身警察官が住むので当たり前なのか。ちなみに女はいない。
いたらすぐ妊娠してしまいます。

食堂は朝夜付ですでに我々の名前の追加された簿冊が用意されていて、朝食が食べたいなら前日の20時までに朝食欄に丸を書く、夕食も同じで同日の12時までに丸を書くのがルール。

警察学校の卒業式を終え、電車に乗り地方都市には夕方付いて駅には警察署の先輩と思われる人が護送車で我々を迎えにきていた。

彼は自己紹介もなく
「はい乗ってー」と我々を護送車に押し込み無言で独身寮まで護送してくれた。
車内は当然無言、リアル先輩を前にして不安が広がった。
後にわかるがこの無言先輩、仕事ができずに年齢はかなり高いが今だに巡査長と判明
たしかに仕事は出来なさそうである。

独身寮でポイッと降ろされなんにも言わずに帰っていってしまう。

しかたなしに独身寮に入り、食堂のおばちゃんが目に入ったから話かけたところ、このおばちゃんこそ寮母さんであったので説明を受けて無事部屋へ。

にしても無言先輩よ、なんか説明すれや、と思うが新人なので我々には、反論や口答えは、できる訳がないのである、口答えすなわち警察官での死を意味する。

部屋をあけると上記の説明の通り6畳の空間があるだけ

私は唖然としながらも頭をフル回転
まずは寝床が最優先、エンタメのたぐいは後だ
警察学校から独身寮に大きな荷物は郵送したが、さすがに布団はない。
すぐに必要なものをメモして、無言先輩が連れてきてくれた道を思い返すと付近にホーマックがあったことを思い出した。

まずは布団を購入しよう。
スーツのままホーマックへ歩いて向かう。
ちなみに私のスーツは電車のなかで何かにひっかかりおしりが割れ目に沿って破れている。

しかし背に腹はかえられないので、尻が破れているスーツ姿でホーマックへ。

革靴で布団やらなんやら最低限を買おうとホーマックのレジへ、そこには若い麗しい女性が店員さんでいるではないか。

キレイな人だな、と思ってレジを打ってもらうと、その店員さんはもじもじしながらなにか言いたげである。

私は、もしかしたら私に惚れたのか?積極的な女性だな、ここは男の私から話しかけようと意を決して「どうしました?」と紳士的に話かけると、その女性は顔を真っ赤にして「あの、お尻が破れてます・・・」

私は、そうだった尻が破れているのだと思い出し

その女性の店員さんに

「はい、破れています」と元気に返し、堂々とホーマックから去ったのでした。

もうホーマックには行けない、開始1日で出禁の店が出来た。

なんてハートフルな出来事は内緒である。

ハートフルホーマックでの買い物を終えて、独身寮へ戻るとタイムアップ
布団を敷いたらもう明日の用意をなんとかして、あとは布団に倒れ込みました。

気がついたら朝でした。
朝は取り敢えず朝飯を食べ、独身寮前から出ているバスに乗り込み一度駅前まで出て、駅前から東の直近まで出ているバスに乗ります。

当時はまだネット検索など便利ではなかったため時刻表の紙が食堂に張り出していたため、メモして同期と出勤時間を決めました。
なんとか東警察署にたどり着きましたが毎日こんなことできない、としんどくなりました。

この地方都市は地下鉄などなく交通網はバス
駅前にバス乗り場があり、駅前にきたら大体どこにでもバスでいける様になっています。

ちなみに東は地方の本部と合体している警察署なので見た目はでかくイカついのです。

さて、初出勤
どんな出会いと事件が待っているのか。

ちなにみ、スーツは1着しかないので、お尻はとりあえずホッチキスで留めました。

 

 

 

警察学校の卒業 第一章 完

警察学校も学校なので卒業イベントあります。
卒業試験を行い各生徒の個人通知書を作成し〇〇人中〇〇位と成績を出すのです。

通知書は卒業試験が終わった日から数日で作成され人事部へ提出卒業配置へと移っていきます。
前にも述べた通り成績トップと結果がセンター警察署中央へ配置され、あとはシャッフルになります。
札幌市内の警察署
中央、北、東、白石、豊平、南、西、厚別、手稲は市内署、近郊が千歳、江別、小樽などは人気です。
配置前にも一応希望を聞かれます、
みな上記の記載を書きますが、たまに地元でやりたいとか忙しくない田舎警察署がよいとかの希望が出ますので希望は通り晴れて地元や田舎に配置されます。

地元が札幌だと配置はシャッフル、田舎が通りやすいですね。

田舎警察署は、卒業配置や昇任配置なら通常異動
未昇任異動ならクビにならないまでも不祥事辛絡みの異動となります。

田舎警察署は割りとゴミが多いですね。
1割通常異動者、9割ゴミ捨て場行き
だから田舎警察署は事件の解決速度がおそいのです。
優秀な人はだいたい札幌や本部にいますよ。

あと田舎は大事件はほとんどないので時間は出来ますね。

私は成績中間でした。
札幌市内警察署の抽選にもれ地方都市のでかい警察署へ配置となりました。

卒業式とはご両親が閲覧できる日でもあります。
高校とかの卒業式と一緒で講堂前例に卒業生、後列にご両親が座り
それを取り囲むように教官方が座り
演台には学校長や本部の偉い人が座り警務部長あたりが本部長の言葉と称した使い古された卒業の言葉をなんにも考えずにつらつらと読む、君が代を歌う、以上簡素なものですが、制服をきて物々しくやればそれなりに見えてご両親は息子は立派になってと泣くのです。

ご両親とのご歓談を終えたらすぐに学校を出ます。
市内署は制服を着用して警察の警備大バスに乗せられ各警察署へ連行され、卒業式当日に配置先へ行き、独身寮の鍵、配置交番の鍵、警察署ロッカーの鍵など渡されバタバタと独身寮へ案内されます。
我々はえ?え?と混乱のままその日を終わることになるのです。
市内署以外は真駒内なら出る地下鉄にのり、札幌駅からそれぞれ地方都市に向かう電車に乗り込みます。


私と同じ警察署に配置は4人、これから頼れるのは己とこの仲間3人であると思うと急に心細くなったのを覚えています。
今までは仲間がいつも周囲にいました。

電車の切符はすでに時間と席の指定で教官殿からもらっていたので配置警察署にいけないことはないのです。

昔は卒業式の夜はまだ警察学校に入れたらしいのですがバカが張り切りすぎて、最後に思い出をと警察学校を抜け出しコンビニで酒を買いどんちゃん騒ぎをして教官に見つかり大問題になったからだとか

警察学校でやらかすともちろん警察学校所属の〇〇が不祥事となり人事部から学校関係者に対して指導が入るのです。
たから卒業式その日に配置先へ追い出して不祥事自体起こせないようにしようと、このすぐ追い出すパターンになったとか。
感傷にひたる暇もない。

警察学校では右も左も分からないガキが一応は警察とは?を勉強してきました。
そこにいた教官が馬鹿なだけで比較的真面目な場所でした。
しかし、馬鹿な教官と下半身でしかコミュを取れない女子生徒がいて不祥事へと発展しました。

警察が腐っている一部が見れましたね。

警察学校初任科編はここで終了

ありがとうございました。

次回から、警察署編をお送り致します。
ここから内容が過激に少しづつ腐っていきます。
乞うご期待

 

 

警察官の同期制度について紹介します。パワハラっていわれちゃかなわんね。

実習を終えた我々は警察学校へと舞い戻りました。
初任科と違うのはまず、教官が違う事
初任科班と初任総合班と教官チームが分かれています。

そうして、すでに学校には初任科の後輩が約300人いること。
いや多すぎだろ
大量退職、大量採用の時代に突入したらしいです。

同期は40名以下の我々にとっては数が多すぎる。
我々は一班しかなかったが、彼ら初任科は5班ほどあるらしく、各班に教官がいて、警察署に配置されても同期だと気がつかないパターンもあるとか。

年が近くて仲良くなって、何期ですか?○○期です。まじ?俺も、え?同期じゃん
って感じです。

警察官はまず期を尋ねます。
ヤンキーのどこ中よ?と同じです。

そんな大規模初任科、教官には彼らの指導をしろと命令が下されました。
どういうことか?以前なら初任科は我々のような小規模だったのがいきなり300人以上も入校した来たので、教官だけでは対処しきれない事態になったらしいのです。
(いや、そんなにいれなきゃいいしょ)
そこで我々が初任総合科として、部下の育成の訓練と無理やり題目を付けられ初任科のお世話を命じてきたわけです。

教官曰く、「今まで警察の採用試験は120倍から40倍で推移してきた。しかし、今や公務員試験もただのお飾りで倍率は5倍から2倍で彼らは入ってきている。これまで何度も落ちてきた人間もするっと通過してきているから当然変人もいるし常識と書けはなれた火星人もいるから

つまり、120人に1人の試験通過率から一転5人に1人の通過率に警察採用試験の門が広く緩くなったことと、簡単にいうと変な奴が夏の蚊のように大量発生していて今の300人の中にたくさんいる、という話です。

こわ

しかしそれに輪をかけて警察学校の体制も変化していて、パワハラ禁止
我々のような「バカ、アホ、クズ、辞めたい奴はすぐ帰れ」と教官から怒号が飛ぶこともなく、お客様のようにクズの300人を扱わなければいけないとか。ちょっと意味が分かりません。
条件付き採用とはなんでしょう。
実は条件付き採用の中に、警察学校の成績が一定ライン以下なら卒業はさせないという条件もあるのです。

そんな話、聞いていないし、我々の期では成績が一定以下という人間はいなかったのです。

そもそも警察官採用試験での我々の倍率は42倍、つまり42人に一人合格の割合だったので、優秀な期だったと言われていました。

でも、当時の初任科生は勉強ができない、とにかくできない人間が多かった警察官の採用試験は2倍、学校の成績は卒業できないレベルが約半分
どうした警察学校
それから、一般常識がなく(そもそも警察官に一般常識はないですが)そこら辺の兄ちゃんがバイトで警察学校にきているの?という感じでした。
我々のときも言われましたが、もうそれ以上の問題、もう遊びに来ています。

そんなモンスターを指導しなければなりません。
もっというと後に部下になる可能性もあるし、まかり間違って上司になる可能性もあるのです。
(警察の昇任制度は、とにかくペーパー試験の成績がよければ、仕事ができようができなかろうがOKなのです)
運よくペーパーが受かればトントントンと受かるのが警察昇任試験の不思議なところ、どうした?っていうやつも警部とかにたくさんいますし、特にいかれた目をした人間が警察署長になっている人間は多いですね。
仕事ができると試験が受かるはまったく別物です。

または、過去仕事は出来て現場たたき上げで偉くなったはいいが、部下が言うことを聞かず、では自分でやったほうが早くて正確なので部下は使いません的な人もいます。

かくいう私もそうでしたが、それではダメなんだよとさらに上に言われ悩み迷い、おかしくなるケースはたくさんあるのです。

頭の良いとされている東大生が、社会人になって社会になじめず自殺する
みたいな感じで、頭がいいからと言ってその場に適合するとは別物なのです。
天は二物を与えないのです。

長くなりましたが、とにかくモンスター達を指導する立場になりました。
めんどくせー

夜初任科生を集めて、一通り学校の生活など説明しました。
その中で、態度がわるい学生がいました。
我々の同期であり、副総代(同期で2番目に年上)が彼に対して
態度がわるい
と注意しました。
すると彼は、
「俺の父親警部補なんすけど」
と言い返しました。
我々は頭に ? が出ました
フリーズしたことを彼は、威嚇が通用したと思い
父親にパワハラ受けたって言いますよ
と嚙みついてきたのです。

ほう、やるな親の威を借るか・・
われらが副総代様は
「そうか、俺の父親は警視で警察署長だが、君が無事に卒業できて俺の父親が署長の警察署に赴任できたら君のことを言っておくよ、あと君の父親のことも」

おバカ君は、顔が青ざめ、下を向いてあきらかにしゅんとしていました。
後に彼は警察学校の制度に耐え切れず辞職したと聞きました。
さようなら
人間向き不向きがあるので、どんまいなのです。



取り締まりスタート!老夫婦の公認狩場で交通課が活躍する

狩場ではパトカーに2人∔実習生の私(後部座席)の3人が乗車、古民家の陰に隠れて取り締まりスタートです。
ちなみに古民家には老夫婦が住んでいて、車はあるがほとんど高齢のため運転していないのです。
そのためか、取り締まりの警察官に対して敵意はありません。
交通課の巡査部長が菓子折りをもって、
警「今日も駐車させてください」
老 「あらあらこんなにいいのに、いつもありがとう、どうぞ好きに使ってちょうだい」
てな具合で、狩場の主からの公認取り締まり場なのである。
老夫婦には菓子折りがテキメンでっす。

老夫婦の敷地に駐車させてもらい1時間ほど、ピピ、40K規制を89Kこれはアウトです。
うーうー緊急走行
前の車止まりなさい ○○○○のナンバー 止まりなさい
はい、止まりません 逃げ入ってまーす
運転手の巡査部長はスイッチが入りました。
交通課の人は逃げられると燃えます。

しばらく追跡すると観念して止まりました。
警「逃げんなよ」一般「え?気が付かなかったです。」

そんな訳ないですよね、バックミラーで後ろ確認して逃げてますからね。

仕事しない警察もクズですが、こういったやつもゴミカスです。
てめーは勝手にし〇ばいいですが、なんの落ち度もない人間がほぼ確実に巻き込まれます。これが交通事故
これが子供ならなお最悪、私の子供が轢かれたら、警察には引き渡しません。生まれてきたことを後悔させます。

まあ、冗談ですが

この時点で一般ドライバーから違反者に鞍替え
違反者を後部座席に乗せて、私はスター棒を持ってパトカーの後ろでアホのように誘導
数分後、切符を切られて出てきた違反者が顔を青ざめながらうなだれながら涙目で出てきました。
おそらく免停?くらいだと思います。
さようなら

一日中これを繰り返し、切符を20枚くらいきったのか、満足して警察署へ帰りました。

交通課は切符をきったら終わりかなと思ったら、この後がなかなかしんどかった、切符の裏書や図面の作成など交通裁判所へ送る書類など作成していました。
ほー、これは勉強になる、知らない世界だった

また、交通違反は否認する人間も一定数います。
これは否認事件として扱われ、違反者をよんで否認の供述調書、違反者立ち合いのもと実況見分などあり、最終的に交通裁判所にこいつ違反してるよねって判断してもらいます。
余談ですが、否認したらなんとかなるって思ってます?
切符にサイン、または否認事件の認定される前に警察官がじゃあかえっていいよって、めんどくさくて放り投げたらセーフです。
サインしなければ、警察的には厳重注意、否認事件は認定されればほぼ違反決定ですので逃げることは不可能かと思います。さすが国家権力
はい、ここで勘違いが生まれます。
否認事件や違反者から切符を切れるのは(刑事など警察官全体にいえる)国家権力が後ろ盾にいるだけで、市民が恐れているのは警察官単体ではなく国家権力です。
とくに刑事の若い連中、市民が怖いのはてめーじゃねえ、国家だよ。
勘違いするな、警察のブランドがなければただの洟垂れ小僧だろ?もう一度言う勘違いするな。

交通課の勤務はこれが月から金まで繰り返し、本当になにもトラブルなく終わりました。
お疲れさまでした。
交通課は割と真面目なのです。
真面目な理由は、交通課の目標が明確なのもあります。
年間検挙数○○件としっかり出ていますので、月に〇件狩ればOK
とみんな前を向いて狩っています。
目標があり、前にすすむのであれば不倫なんてしている暇ないですよね?

不倫も不祥事も、やる人間はきっと暇だったのです。
仕事していると暇がないので、悪さする時間もないのです。
公務員の悪いところは、暇がありすぎることです。

現役のころ、暇が怖かったので、みずから動き仕事しまくっていました。当時のあだ名はブルトーザー 前しか進まず止まらず 当時用務員のおじさんに止まったらし〇でしょ、あなたと言われていました。まぐろか

 

 

交通取り締まりはノルマです。狩場の選定は最重要

警察学校初任科を卒業し、警察署へ配置
交番で修業を積んだのち、再度初任総合科として警察学校へ再入校するまでが新人枠の制度です。
ここまでは、我々の身柄は警察学校付き○○警察署所属のいわゆる条件付き採用という訳だ。
この条件付き採用とは、公務員はクビになりずらいが、条件付き採用の状態でなにかやらかせば、すぐにクビを切れるという制度である。
条件を満たしていないからグッバイ!

そうして、警察学校に入校することになるのですが、最近始まった新しい制度で内勤実習制度なるものを我々が体験することになるのです。
交通課、生活安全課、刑事課 交番が実務でだいたいこのどれかの課が担当になり書類の引継ぎを行うことで、こいつらの顔と名前を知っておいて、さらに自分らもアピールしておけるというメリットがある。
アピールとは、この交通課など内勤とよばれる専門課にも課員が存在していて、公務員である以上は転勤は免れないし、もっというと課員の不倫やうつ病などで配置換えが頻繁に行われる。そう言いかえると不倫などで配置が内密にコロコロ変わるのだ。

だから内勤としては優秀な若い子が欲しいのだ。

当然新人がどんな仕事ぶりを見せるのか、成績はどんなもんか、みな興味ないふりして興味深々だ、将来の部下になる人間かもしれないのだから。

この警察署では、まず交通一課(取り締まりなどを行う課、交通事故を扱う係は交通二課になる)に1週間(月~金)次に生活安全課に1週間、最後にお待ちかね刑事一課1週間、刑事二課一週間合計4週間実習することになる。

最初は交通課へGO

同期と私は交通一課へ実習となり、それぞれ違う係へ配置された。
配置といっても取り締まり部隊は2班しかなく、班員は3人だ。
SRと呼ばれる、パトカーに乗り込み、速度の取り締まりをひたすらやる。
SRとはスピードレーダーの頭文字を取りSR
通常のクラウンパトカーの回転灯の真ん中にカメラ付きの箱型取り締まり器を積んでのSR(これは追尾式と言って、定点で止まってSRの箱からレーダーを出して、走ってくる一般車にそのレーダーをぶつけて跳ね返りの速度を測ってその車が今何キロで走行しているか計測できる仕組みらしい。)で測定するやりかたと、

ネズミ捕り
パトカーではなく、定点に速度計そのものをおいて警察官は木陰に隠れながらコソコソと一般車に向けレーダーを照射する。
箱は路肩において、レーダースイッチは箱から約5Mほど後ろの木陰までスイッチを伸ばして警察官が「えい」ってスイッチを押す仕組み
一定の速度(その時取締りたい速度(60K規制の国道であれば、通常75Kとかで引っかかるように調整されているが、今月ノルマ達成がきついなどの諸般の事情が絡んだ時は60Kのところ65Kで引っ掛ける仕様に調整されている))でさらに後ろのワンボックスで待機している切符切り部隊に通知されるので、停止係がでかくて赤い「一時停止」と書かれた大旗をもっていきなり自分の車の前に飛び出してくる、一般車はあぶねっと急ブレーキ
警察官は「お急ぎでしたー?」とアホの顔で急ブレーキの一般車に話しかける、ワンボックスに拉致されて切符を切られる。
後ろを振り返ると切符きられる順番が列をなしている。

警察なので違法取り締まりではないが、(速度はいずれにしても超えての取り締まり)一般市民からしたら納得はいかないであろう。
ノルマとはそういうものだ。

私は当時パトカーでの追尾式をやる班に入ってしまい、一日中同じ場所で止まって違反者を狩っていた。
取り締まりをする人の得意な狩場というものが存在しており、当時の交通課の巡査部長は、市内から少し離れた郊外の見晴らしの良い1本道に照準を絞って狩っていた。
結果は、すごく狩れるのである。
理由はその一本道の速度がちょうど乗ってきたあたりの古民家の敷地内にパトカーを止めているから、この場所からではパトカーが認識しずらいのである。

ここで取り締まりやっているのを知っている人であれば、古民家の陰に隠れているパトカーには気が付くであろう。
ちゃんと前を見て、横腹から出てくる車に注意して走行している優良ドライバーであればちゃんと見えるのだ。
しかし、一般車はそうはいかない、集中して運転している人間なんて2割にも満たないと思うし、だいたいが何かしら考えながらだとか当時はオーディオ(音楽的な機器)をいじりながら、地デジを見ながらの「ながら走行」であったから、パトカーに認識できるわけがないのだ。
それでスピード凶の一般車が釣れるわけだ
※ 一般車さんのことを狩るとか発言して不快な思いの方もいると思いますが、これは警察のリアルなのでご了承下さい。

しかし、古民家と言っても居住者がいるので、怒られるのではないか?

そんなことは、なく、古民家にはだいたいが老人の御夫婦が住んでいて、警察ですと制服で門をたたくとはいっと出てきて警察官が立っていれば何事?

菓子折りの一つでももって敷地にすこーーーーーしパトカーを止めさせて下さいとお願いすれば、もうどうぞどうぞ状態

 

なんにも問題はないのだ。

 

 

地域課のヒエラルキーと警察官の仕事熱意の違い~熱血刑事と交番のお巡りさん

臨場した刑事により、刑事が熱い人であればじいちゃんの万引き事件でも逮捕身柄にします。
通常は、逃げるようなこともなく被害額が少ないので在宅検挙、つまり、おじいちゃんは自宅にいながら警察署に通い、取り調べを受けて最終的に検察庁に出向き起訴されるか否か判断されます。

この在宅事件は刑事の担当ではなく、交番員の仕事なのです、雑用と雑用の合間に事件をするのです。
これは、非番の日や休みの日を利用して被疑者を呼び出すのです。
つたない技術で取り調べをして警察の作文と言われる供述調書を作成し、書類をまとめ上げます。
最終的に書類の頭に総括報告書、今まで作った書類の要点が書いてあり、刑事はそれらを見ながら添削し、刑事がOKを出せばはれて書類は地域課を離れ刑事課での最終作成がされます。
これは警察庁へ送致するための準備です。

在宅事件はみな嫌がります。理由は、刑事からの執拗な添削です。
巡査が作成すれば(というか在宅事件は巡査しか取り組みません、部長以上は巡査に丸投げします)巡査部長と警部補が添削し、地域課長を経由して刑事課へ流れますが、地域の巡査部長と警部補はほとんどポンコツで書類が見れませんので、とりあえず赤ペンを入れる的なことがあり、作成者の巡査は「なんだこの添削は」と思いながら、でも上司がこう直せと指示しているからその通りに直し上司へ流れていきます。


部長の添削を警部補が添削し、しかし添削した部長や警部補は責任を持たない、無意味な部長と警部補の添削を終えます。

ここまででも作成者にしたらとんでもない労力ですが、ここからが本番です。
すべての書類が地域課の決済を終え、刑事課へ流れて数日、刑事からの怒涛の添削が返却されてきます。
地域課の幹部に直されなかったところはもちろん、地域課の幹部に添削された場所もことごとく添削された帰ってきます。
それこそ添削の付箋がびっちりでそれで掃き掃除できるほど・・・

私も経験があります。添削する方でですが。
なぜこうなる?どんな意味?なぜ?ってのが大半ですね。
作成者は現場を見ているので分かっていて作成しているつもりですが、刑事はもとより、その書類を警察庁へもっていく訳です。つまり、現場に来ていない検察の方に見てもらう、もっというと、在宅ではなかなかない事だとは思いますが、その書類を裁判所裁判官や裁判員制度になれば一般人が目にする機会があるやもしれない・・これら全員が見る書類
このことをわかって作成しているのと、ただなんとなく作成しているのではまるで出来栄えは違います。

自分目線か
現場を知らない人目線か。
だって事件を最終判断する人って、事件の現場を知らない写真でしかみたことない裁判所ですよ?

このことは、おそらく刑事になって事件を最後までやらないとわからないのでしょう。私もそうでした。
仕方のないことなのです。
本当に

警察官よ
勉強をしないであろう、怠慢な約9割の警察官よ
他人の意見なんて聞くことはないであろうし、ましてやこのサイトを見ている訳がないと思うが(ちゃんとした面白い勉強になる記事もあるから)書類というのは警察官の武器である。
書類一つで、被疑者の今後の運命を決めるといっても過言ではない
それにより起訴なのか不起訴なのか
悪い奴をやっつけるのがお前たちの仕事だろう?
書類が書きたくないだとか、刑事にダメだしされるからいやだだとか
言っていることが自分目線すぎて怖いわ

たのむからちゃんと仕事してくれ

言っても分かりっこないです。

私が刑事の時、私たち刑事、指導した方は熱い気持ちで伝えますが、地域課のお巡りさん達指導された方は「うるせーな」とか「はいはい」って気持ちで聞いていますしね。
割とマジで、警察官なんてそんなもんです、はい

だから、交番の、もっというと地域課のヒエラルキーは低いのです。

地域課の中でも、交番が一番低くて、企画課が中間、自ら係が一番高いのではないでしょうか?
低いところでお互いマウント取り合っています。

仕事の仕方、仕事に対する気持ち、仕事との向き合い方はそれぞれ違いますし、仕事のできる人はみな熱い気持ちで仕事をしているはずです。
道警の1000人は・・・