seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

ヘルメットと盾と私と警備の訓練~教官殿はおじい様~

北海道警察本部警備部機動隊

一般的に機動隊と言えば
ヘルメットをかぶりと盾を持って集団でいるイメージではないでしょうか?

学校でも機動隊の真似事をします。

警備実施と言って、デモが発生した場合を想定してデモが暴れた場合や統制をかける場合に機動隊が100人ほどを投入し警備実施をやることになります。

内容は、かなーり昔の北大闘争をデモの雛形にしているみたいですね。

火炎瓶や投石、丸太を数人で持って突っ込んでくるみたいな。
今どきそんなんある?っていいたくなる内容を今だにやっています。

ただ昔は、北大生と警察が衝突し死人がでているのも事実なのです。

学校では基本動作を主にやります。
盾なしの構え方
盾ありの構え方
この盾ありがやっかいで盾の重さ約12キロ
現場ではプラスチック盾と言って軽量の盾を使用していますが、学校は基本のジュラルミンの盾というふるくさーいおもーい盾を使い訓練をします。

そこの教官殿が階級は警部で班長と呼ばれるミスター機動隊と呼ばれていた、つまりおじいちゃんでした。

学生に対する説明は声も小さいし吐息?の方が大きな音をしているので我々は
ハグハグハグハグ
しか聞こえませんでした。

この人の身分は不明ですが、おそらく退官まで警察学校でこれをずっとやっていくのでしょう。

一節には、昔頭に銃弾をくらいおかしくなっただとか、ほんまかいな。

たしかに現場に出しても指揮は間違いなく取れません。部隊全滅しますわ。

でも、実施になると
きょーつけー!
盾の構え方を行う!
じょうだんにー構え!

など声もがデカくなります。

やはり血が騒ぐのでしょう。

約12キロを頭の上に掲げ
班長殿がなおれ!って言うまで盾を下ろしてはいけないルールでした。

教官殿   盾!上段に・・・・構え

学生    ヨシ!

なおれ!までがながい

教官殿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・ハグハグ・・・・

    ・・・・・・・

    な・・・な・・・なおれ!!

 

バタバタバタ 盾を床に叩きつけて降ろす音です。

体力筋力のない同僚はすぐに盾を下ろすから
班長はご立腹!
こりゃー!と怒鳴られます!

班長はわざとながーぐ盾をもたせます
我々がキツイ顔をするのを見るのが好きだから

 

・・・・てめー・・・は・や・く 降ろさせろ・・・(プルプルプル)

 

当時は腕の筋力がない同期に付き合って盾の動作が出来なかったら腕立て伏せをする。

当時はムカついていたけど、今となっては筋肉メモリーを保存できてよかったなと思います。

(筋肉メモリ―とは、過去に筋トレしていた記憶が脳内や筋肉に保存され、何年たっても筋トレすれば初めて筋トレする人よりも筋肉の肥大、ひいては筋肉の目覚めが早いということらしい)

おじいちゃんのドSっているんだなー