seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

後輩期の入学と受付補助の乱

警察学校では4月と10月と新警察官の卵が入学してきます。
我々は10か月も在学しているので後輩がたくさんできるのです。

男だけの期ということで結構、きたないとかくさいとか会話すると妊娠するとか心外な噂が立ちます。(主に教官が流していますが)

後輩が入学する当日、時間は朝の9時ころから17時ころまで正門を開けて待っていなきゃならんので教官殿はお忙しく学生に丸投げします。

これは平日ではなく、休日に行います。

だから学生諸君(我々)は授業がないので、ずっとお手伝いです、無償の
日曜日に学生が入ってくるので受け入れする方は大変です。
札幌市内からくるものもいれば地方からもしくは北海道外から入学してくる人間もいます。

交代制で受付をします。

はい、最初のほうに我々が喰らったあれです。
先輩期から意味不明に怒鳴ら、床屋にいけと強制バリカンされた記憶がよみがえります。

私はいきなり入ってきた学生に対して怒鳴るなんてナンセンスなことなんてしたくないので、普通に笑顔で入学おめでとうございます。

とパンフレットを配っていました。
余談ですがそのおかげでさわやかなseigikann先輩(私)と後輩期の女子から人気でした。

すると隣で同期のゴリラ君(体がごついからゴリラ)が遠くからダラダラ歩いている新入学生を見つけるやいなや、矢庭に玄関先まで走って行って「ごらー、歩いてるんじゃねー仕事しに来てるんだぞ、走れー!!」と怒鳴り散らしました。

学校は古く耐震が心配なくらいなので、学校の窓ガラスが彼の怒鳴り声によりビリビリと音とを立てて割れそうでした。

怒鳴られた彼は涙目になりながら、息を切らせて玄関をくぐりました。
ゴリラは彼に対して「おい、髪が長いな、明日までに坊主だ」と言い放ちまました。
時代は繰り返すのです。

こわー

おかげで彼は、後輩期から「ゴリラ先輩」とそのままあだ名をつけられたらしいです。

受付の乱 おわり