seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

地域課のヒエラルキーと警察官の仕事熱意の違い~熱血刑事と交番のお巡りさん

臨場した刑事により、刑事が熱い人であればじいちゃんの万引き事件でも逮捕身柄にします。
通常は、逃げるようなこともなく被害額が少ないので在宅検挙、つまり、おじいちゃんは自宅にいながら警察署に通い、取り調べを受けて最終的に検察庁に出向き起訴されるか否か判断されます。

この在宅事件は刑事の担当ではなく、交番員の仕事なのです、雑用と雑用の合間に事件をするのです。
これは、非番の日や休みの日を利用して被疑者を呼び出すのです。
つたない技術で取り調べをして警察の作文と言われる供述調書を作成し、書類をまとめ上げます。
最終的に書類の頭に総括報告書、今まで作った書類の要点が書いてあり、刑事はそれらを見ながら添削し、刑事がOKを出せばはれて書類は地域課を離れ刑事課での最終作成がされます。
これは警察庁へ送致するための準備です。

在宅事件はみな嫌がります。理由は、刑事からの執拗な添削です。
巡査が作成すれば(というか在宅事件は巡査しか取り組みません、部長以上は巡査に丸投げします)巡査部長と警部補が添削し、地域課長を経由して刑事課へ流れますが、地域の巡査部長と警部補はほとんどポンコツで書類が見れませんので、とりあえず赤ペンを入れる的なことがあり、作成者の巡査は「なんだこの添削は」と思いながら、でも上司がこう直せと指示しているからその通りに直し上司へ流れていきます。


部長の添削を警部補が添削し、しかし添削した部長や警部補は責任を持たない、無意味な部長と警部補の添削を終えます。

ここまででも作成者にしたらとんでもない労力ですが、ここからが本番です。
すべての書類が地域課の決済を終え、刑事課へ流れて数日、刑事からの怒涛の添削が返却されてきます。
地域課の幹部に直されなかったところはもちろん、地域課の幹部に添削された場所もことごとく添削された帰ってきます。
それこそ添削の付箋がびっちりでそれで掃き掃除できるほど・・・

私も経験があります。添削する方でですが。
なぜこうなる?どんな意味?なぜ?ってのが大半ですね。
作成者は現場を見ているので分かっていて作成しているつもりですが、刑事はもとより、その書類を警察庁へもっていく訳です。つまり、現場に来ていない検察の方に見てもらう、もっというと、在宅ではなかなかない事だとは思いますが、その書類を裁判所裁判官や裁判員制度になれば一般人が目にする機会があるやもしれない・・これら全員が見る書類
このことをわかって作成しているのと、ただなんとなく作成しているのではまるで出来栄えは違います。

自分目線か
現場を知らない人目線か。
だって事件を最終判断する人って、事件の現場を知らない写真でしかみたことない裁判所ですよ?

このことは、おそらく刑事になって事件を最後までやらないとわからないのでしょう。私もそうでした。
仕方のないことなのです。
本当に

警察官よ
勉強をしないであろう、怠慢な約9割の警察官よ
他人の意見なんて聞くことはないであろうし、ましてやこのサイトを見ている訳がないと思うが(ちゃんとした面白い勉強になる記事もあるから)書類というのは警察官の武器である。
書類一つで、被疑者の今後の運命を決めるといっても過言ではない
それにより起訴なのか不起訴なのか
悪い奴をやっつけるのがお前たちの仕事だろう?
書類が書きたくないだとか、刑事にダメだしされるからいやだだとか
言っていることが自分目線すぎて怖いわ

たのむからちゃんと仕事してくれ

言っても分かりっこないです。

私が刑事の時、私たち刑事、指導した方は熱い気持ちで伝えますが、地域課のお巡りさん達指導された方は「うるせーな」とか「はいはい」って気持ちで聞いていますしね。
割とマジで、警察官なんてそんなもんです、はい

だから、交番の、もっというと地域課のヒエラルキーは低いのです。

地域課の中でも、交番が一番低くて、企画課が中間、自ら係が一番高いのではないでしょうか?
低いところでお互いマウント取り合っています。

仕事の仕方、仕事に対する気持ち、仕事との向き合い方はそれぞれ違いますし、仕事のできる人はみな熱い気持ちで仕事をしているはずです。
道警の1000人は・・・