seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

お巡りさんの仕事は経験だけじゃない!正義のために動け!

警察署では地域課に所属しており、地域課は幹部が揃っている毎日勤務(平日月金の17時30分まで勤務)の人たちがいる地域企画係と交番勤務(3交代)と自動車警ら係通称自ら係(交番と連動して3交代)があります。
交番と自らの顔ぶれは同じで、管内に7個の交番があって、人数が総勢25人いるとして、さらに自ら係には1勤務4人(2パトカー2人勤務)いれば、基本半年間この29人は同じ泊り番で管内の事件に当たります。

当時の私のような新人君からずっといます的な重鎮50歳台まで揃っていますが、仕事ができる=年数ではないのです。

公務員ですので、基本は仕事しなくても給料はきっちり出ますクビになりません。
ただ周りからの「あいつ仕事できないよな、クズ野郎が」などと陰口を言われ、それに耐えうることが出来れば、もう勝組決定です。
仕事をしないで、定年までいることができる権利を獲得します。
市民が困ってようが、でかい事件があり班場(でかい事件の指揮本部の事)ができようが、同期が出世しようが交番でお茶をすすり新聞を広げて一日が終わるというスローライフを送ることが約束されました。おめでとう

交番勤務についているおじいちゃんたまにクズい若者もいますが、だいたいこんな人たちで溢れています。

新人が入り、こいつできるなと認められればすぐに内勤つまり刑事課や生活安全課、交通課など専門部隊に引き抜かれます。

極まれに「俺は夜に住宅街を静かにパトロールして夜空を見るのが好きなんだよ」というロマンチストや、地域の住民に一番近くて住民の身近な困りごとを解決するのに生きがいを感じている、という方もいるので一概にはゴミ箱だとはいえないです。

誤解なきようにいいますが、道警1万人居ますがその中の1割はまともに仕事をしています。正義感をもち誇りを胸に金(給料)ではなく事件解決に今の自分を掛けて命張って勤務している、かつての私のようなザ警察のような人は確かにいます。
ご安心下さい。
しかしながら、自身に犯罪が降りかかり、助けてと110番通報をして臨場してきた交番を含め刑事などその時の当直でついている人間により、その後の展開が違います。
それはもう、こうも違うかというくらい違います。

私のいとこを例に挙げましょう。
彼女はストーカー被害に遭っていました。
私がいうのもなんですが、彼女はなかなかかわいい顔立ちをしていて、性格はパッと明るく男女分け隔てなく接することのできる、いわゆる男女ともに人気のある女性でした。
彼女は一人暮らしでマンションに住んでいて、結論はゴミ収集所から自身のゴミだけが盗まれていたという事件です。
これを交番に通報したところ、最初の担当交番員からは
ん-何かの間違いではないの?もっと確認しました?
とりあえず周囲をパトロールしますので
とその一言で済まされてしまいました。
交番側からすると、被害届が出されない、もしくは事件にならないようなことは上記のようなパトロールしますんで、と話を切り上げて帰ってくる、「警ら要請」として書類ができます。
地域課長まで決済がとられ、5年保存の簿冊に警ら要請という1枚ものの報告書が綴られて終わり、交番員は交代の交番員に引き継いで、思い出したらちょろっと警らするだけの事案になります。

交番内では、引継ぎ時に「昨日ストーカー事案あって、なんの手掛かりがないし解決のしようもないから警ら要請に落としたわ」
「おお、さすがだね、書類1枚で完結です」
などとおおよそ市民のための警察官とは思えない発言が飛び買います。

私はたまにこのいとこと連絡を取るのですが、上記のストーカーとバカ交番の話を聞きました。
私は現場へいき、話をちゃんと聞いて、知り合いの警察本部の生活安全部の巡査部長に直で電話をして、どうなっているのよと事の経緯を話し事件化しました。
結論は、犯人の特定ができて、ヤキを入れて接近禁止命令を出すまで行きました。
ストーカー事件は、逮捕できない事案は接近禁止までもっていくことができて、被害者から「犯人また来てます」的な通報で一発逮捕という算段になります。

解決した後、ちょいちょい連絡を入れますがあれから被害は一切なくなったとのいことでした。

上記のとおり、いとこがバカクズ交番員に言われたとおり、やりもしないパトロールに期待してストーカーがなくなることを望んでいたら、最終的に殺されていた可能性もあるのでした。わりとマジ話です。

交番とはそんなところです。悲しい

自ら係とは、新人の頃交番勤務だったが、次期内勤に吸い上げられる可能性のある人間、つまり仕事ができると認められた地域課のエースが自ら係につくのが暗黙の了解になっていました。

へーそうなんだー
なので比較的若い人間が多かったですね。
警察学校を2回目卒業して新人枠が取れ、交番で頑張って仕事をして周囲から認められた2年から5年ほどの人間たちです。
(巡査に限話です)
自ら係には巡査3人巡査部長1人いました。巡査部長と一番若い巡査がペアで一番先輩格の巡査と2番目に若い巡査のペア、もちろん巡査ペアが実績を上げている感じでした。
どうしても巡査部長は、これまでの経験を踏まえ、事件にならないから臨場しても無駄的なことを打算で計算してしまうので、理由をつけて現場へいかないことが多いのです。その打算はわかります。
しかし、巡査ペアは、経験が少ないのでとにかく現場臨場して的な考えなので、行けば事件になり逮捕事件とかにもなるものですから実績が付くのです。
これは臨場した刑事にもよりますが。

なにが言いたいのか、それはとにかく動けということです。

これまでの経験をもとに的なことはよくわかりますが、あくまでもそれは過去の経験の話、

事件は生き物で、同じ事件はひとつもない

経験が経験がっていってますが、ではなぜ経験のない若いヤル気のある人間が実績を積むことができているのですか?おじいちゃんお巡りさん

 

だからおなかにお肉がつくのです。

だから動け 正義のために

 

警察官のイメージと制服の関係、あなた方が生きていけるのは制服と世間様のイメージのおかげです

みなさん警察官というとどんなイメージを持ちますか?
真面目
正義感
堅そう
強そう
柔道剣道
力強い
まあそんなところだと思います。
結論はすべて違います。

世間の警察に対するイメージってすごいですね、どうしてそんな良いイメージになったか不思議です。

おそらく警察官の制服がそうさせると思います。
当時私も制服を着ると身が引き締まると言いますか、制服はかっこいいし、制服着ているうちは下手打てないなと感じて日々仕事していました。
そんなことすら考えないで脳死状態で何も考えない考えられないで仕事していた連中も多々いますが。

どこもそうですが、警察署には道場があります。
道場では畳敷きのスペースと板の間のスペースがあります。
柔道と剣道のスペースです。

世間様のイメージだと常に稽古して体を鍛え日々犯罪に対応している・・・
違う違う 道場は常にがらーんとしていてヒンヤリしている、道場のロッカー?は誰かの来ていない道着がごちゃごちゃとほこりをかぶって捨ててあり、一応ロッカーにはみんな大好きベンチプレスが置いてありますが、ハンガーで常に何かが干してある状態なのです。

私も警察学校のノリで道場があるのであれば運動や筋トレし放題をするべきだと意気込んで当直にもこなれてきたころに初めて道場に赴きました。

東警察署と地方の方面本部が合体している警察署ですから道場は通常の警察署の道場よりもすこし大き道場の入り口には、警察がよく使う暴力団組織が使うようなデカめの崩し文字で「道場」と切り株を模写した看板にでかでかと書いてありました。
入口からして威圧感があり、私はごくりと喉を鳴らし少し緊張しながら入口のドアを開けました。

私が非番で交番の雑用から解放されたのが昼すぎだったので、時間にすれば13時ころでしょうか、もちろん誰もいない時間帯でしょうが、「失礼します」と大きな声を張り上げ周囲を見渡しました。
中は右手に大きな鏡が壁面に埋め込まれており、正面は窓ガラスが嵌め殺しで設置してあり、壁面上部には日本国旗と警察の代紋が掲げられていました。
私は日本国旗に一礼しておずおずと中に入っていきました。
少し汗臭い凛とした空気に少し高揚感を覚え、畳と板の間をゆっくりとかみしめるように歩きました。
部屋の角に別のドアがあり、看板には男子更衣室と書いてありました。

誰もいないだろうが失礼しますと声に出し更衣室のドアを開けたところ、
ドアを開けた足元から奥まで柔道道着、剣道胴着、小手、面、胴がごちゃっとあり足の踏み場がありませんでした。
あとくさい 汗くさいのではなくごみの匂いでした。
明らかに使っていませんというのが分かる状態でした。
奥にはおなじみベンチプレス、バーにはハンガーがつるしてあり、いつ洗濯したのであろう道着がカピカピになって吊るされていました。

警察学校を出て一発目の道場がこれでは、若者の芽を潰しかねません。
かくいう私もこんなものかとがっかりした記憶があります。

先輩に聞いても「は?なんで術科なんかしなきゃならんの?」とくそのような答え、さらに上の先輩に聞いたところ「みんな仕事忙しすぎて運動にさく時間はないよね」とのこと

この警察署がそうなのかわかりませんが、のちに私が出場する術科大会で優勝経験はないそうです。
なるほと、やらなければ優勝はできないか
それから、警察署での術科の力の入れようは警察署長に依存します。

署長が術科が好きかどうか、また警察署の業務に術科の項目が頭にある人なら術科をしなさい、ことあるごとに術科のイベントをさせる、術科大会での功績を警察署の勤務評定にがっつり入れる人であれば、その警察署は術科が強いのです。
逆に、これまで術科をしないで偉くなった署長は術科やる必要なくね?と見向きもしませんし、術科がんばっても、勤務評定には反映されずらいです。
そもそも術科しない体鍛えない、そんなくそみたいな警察官を偉くさせるなよと言いたいし、警察署のボスが術科やりませんってなんで?って思います。
だからポンコツしかいないのです。

世間様のイメージとして警察官に逆らえばとんでもない目にあうとか勝てる訳ないとか勝手に思われていて、術科嫌いな警察官はそのイメージに助けられていると思います。

警察を退職した私は、今でも継続して体を鍛えていますし、格闘技の世界にまだいますので、それなりにやれる自負はあります。
仮に繁華街でもめ事を起こして(※もめ事起こすほど暇ではないのでやりませんし
というか110番されるほどもめ事を起こすアホではないのでそれは絶対ないですが)警察官が来ても、逆に制圧できちゃいます、わりとマジで。
ほんとうに彼らは弱いのです。彼らが制圧逮捕できるのは、世間イメージと制圧できるだけの数がいるからです。
ただ中にはガチ勢も混じっているので、注意が必要です。
(※重要 本当に強い人はちゃんとした人間なので法を破るとかくそみたいなもめ事を起こすはずがないので、警察官を制圧するアホはいませんが(法的に))
多種多様なことやっている人も中にはいます。
過去にあったのは、空手の○○チャンピオン、柔道の○○チャンピオン、剣道の○○チャンピオン(道警には世界の栄花といわれる剣道のレジェンドがいますがこの話は後に)サンボのチャンピオン、ブラジリアン柔術のチャンピオンなどなど多種多様なガチ勢がいます。

みんな特に交番連中は、術科嫌い、筋トレって食べられるの?運動きつい、時間ない、といって言い訳ばかり延べ、タフマン地獄に陥ります。
かといって時間があれば運動するのかといえば、私の同期のようにゲームばかりで引きこもりは確定ですが。

余談ですが、最近は各種研究で
筋トレは健康に良いばかりでなく
メンタルヘルスにも効くし、若さを保つにも一役買うし、老人を若返られる魔法なんて言われていますね。
お金ではなく筋肉を貯めろって本もあります。

余談ですがアメリカでは太った人は雇用されにくいらしいです。
逆にスマートでがっちり筋トレしてますって人は男女問わず雇用されやすいとのこと
筋トレって大変ではないですか?継続しないと良い体も手に入らないし、でも良い体を持っている人は筋トレ継続して今でも頑張ってかつ健康管理をしっかり行っている人だと感じませんか?
アメリカの話ですが、企業もそう思っていて、太っている人は自己管理が出来ず自分にも甘く困難から逃げる人、企業の仕事を任せられるの?と考えるらしいです。
だから太っているひとは雇用されずらいらしいのです。
たしかにその通り 
太っている警察官を見ると、この人事件解決してくれる?大丈夫かな?って思います。

健康でいないと仕事もできない
みんな仕事仕事っていうけど、健康の上に仕事があるではないですか?
私も現役時代は寝ないで張り込みやって、そのまま仕事ってしてましたけど、健康の上に仕事って成り立っているのですよね。
最近身にしみました。

「つぶやき」でも発信していきますが、健康リテラシーチャンネル作ります。

てか、弱い警察官って不要だから もっと頑張れよ道警よ

 

口は災いの元:バカな若い警察官の事件騒動

ミニパトカーは狭いです。
だいたいが軽自動車やコンパクトカーです。
警察官は対して身体がデカイ人もいますので本当に狭いです。

事件があるとパトカーは緊急走行という
赤色灯を回転させ、サイレンを鳴らせば一般車がどけてくれます。

警察官は緊急走行するとテンションが爆上がりして飛ばします。
余談ですが警察官とヤクザは根っこが同じらしく
粗暴らしいです。
ただ使命感正義感があるかないか?
らしいですが、最近はそんなものもっている警察官の方がすくないでしょう。

大量退職大量採用
取り敢えず入れてやめたらまた採用すればよい
怒られたらパワハラ
だから上司は指導できない
ちゃんと教育されていない警察官が大量発生
昔の職人気質の警察官の良いところは筋が通っていたところです。
怒られても納得できましたし次は失敗しないで成果を上げてやるって奮起しました。

私が上司の立場にいたときにはすぐパワハラと言われました。
私は
で?
言いたいことはそれだけ?
と突っぱねたこともありました。

話はずれましたがパトカー内は狭いという話で。
ある日先輩と警ら活動をしていたとき、信号待ちで停止していたところ横断歩道を綺麗な女性が歩いていました。
それを見た先輩は
かわいーなー
あんな子とやりてー
と私に言ってきました、
私はそうですねー

するとその女性はキッとパトカーを睨み付けました。
我々は ? でした。
会話聞こえた?窓あいてた?

そう、パトカーの拡声器に会話が乗っかっていたのです。
先輩は身体がデカイ人で拡声器のマイクはちょうど先輩の膝のところにポジショニングしていたのです。
先輩が動けば膝が拡声器のマイクのスイッチを押すのです。

パトカー内の会話はだだもれでした。

はいそうです。
パトカー内では下世話な会話しかしていません。

こんなこともありました。

 

所属は違いますが、ある時大バスといって、機動隊や大人数の出動がかかった時に使用するバスに乗っていた時、同じく横断歩道を渡っていた女性がいました。

 

その女性は、見た目が高齢女性の顔立ちでお世辞にもキレイとは言いずらい方でした。

 

すると、ある若い警察官が

ぶっ細工だな 何歳よババア、早く横断歩道わたりきれよ

 

と暴言を吐きました。

 

すると、後ろに乗っていた巡査部長が

 

あー悪かったな、うちのカミさんぶっ細工でよ

 

そうです、その巡査部長の奥様だったのです。

 

その後その巡査部長から、多大なパワハラを受けてぼこぼこにされたのは言うまでもありません。

 

口は災いの元ってね。

 

ちょうど大バスが走っていた場所は、警察官舎が密集する場所で、おそらくその横断歩道を渡るのは警察官か、警察関係者であろうと容易に想像ができるのに。

分かっている人間は、その場所を走るとき余計なことを言わないように、みな黙るのですが、バカな若い警察官はバカなのです。

独身寮での抱きまくらエピソード~ドキドキうぶな枕の任編 天井をただただ見つめたあの日

が実は警察学校に再度入校し新人枠が取れるまでマイカーは購入できない決まりになっています。
私の上司親分である地域課長が決済しないのです。
新人がマイカーで事故ると警察官が事故ったことになり、その親分である地域課長が警察署長に怒られるので、事故らせない物理的対策です。
まあ、事故る奴はいつでもじこるのでしょうが、確率の問題でしょう。

いずれにしても警察学校を完全に卒業してから購入しなさいとのこと。

私はまだマイカーの購入はだめなので、休日は先輩の車に乗せてもらって買いものにいったり、近くの店をちょろちょろしたり。
また夜はバスで駅前まで出張って飲み会をしたり様々です。

独身寮の近くには居酒屋がないので遠出をしなくてはなりません。
めんどくさいのです。

もっぱら休日は独身寮でダラダラするか、交番での書類を持ち帰りタフマン地獄をするかのどちらかでした。
しかたない、新人の試練ですね。

独身寮の横、寮と並列して警察官舎が並んで建っており既婚者の同期は警察官舎に奥さんとベビーちゃんと住んでいました。

たまに同期から声をかけてもらい、近況の報告会兼奥さんの手料理を頂く会が開催されていました。

同期とは反対番でしたが、彼が非番の時私は休みなのでタイミングでお呼ばれしていました。

彼はイケメンで奥さんもギャルでおキレイな人でした。
かつ料理もうまい、同期は幸せ者だなと官舎に呼ばれて人の幸せのおすそ分けをしてもらっており、私も素直にいいなと感じていました。

しかし、奥さんもまた人間、高級料理ばかり食べていると、たまに庶民的な料理も食べたくなるのでしょう。

つまりイケメンの旦那とばかりいても、たまに不細工も相手にしたくなるという事です。

私はお世辞にもかっこいいとは言えない容姿をしています。
お恥かしい。

なので不細工とは私の事です。

たまに当直のずれで彼が当直で私が休みという時もありました。
奥さんは私の連絡先を知っていたので、夕方くらいに奥さんからの着信が

はいはい、どうしたの?
うん、夜暇?
暇だけど
料理作りすぎちゃって旦那も当直でいないし、食べてくれると助かるかな?

こんな会話で始まります。
私はただ飯ラッキーくらいにしか考えておらず、いいよとふたつ返事で同期の官舎へ。

ちなみに官舎のタイプは2つあり、4棟ずつ部屋があり各所に点々と入りされているタイプと、大きい敷地にドカンとマンションのように大きな建物に入口が数か所あるタイプの官舎、道営住宅のようなマンションタイプ

4棟部屋があるタイプだと知らない人が出入りしていたらすぐに噂になりますが、当時同期が入っていた官舎はデカいタイプの官舎でした。
ですから、だれもそんなことは気にしていないし、噂にもなりません。

私は同期の部屋番号へと向かい、晩飯とお酒までふるまってくれたのです。
そのお返しと言ってはなんですが、あかちゃんの面倒は私がいる時間だけ私がやっていました。
ですので独身なのに妙におむつの取り換えがうまかったです。
時間もいい時間になってきたのでそろそろ帰ろうとしたところ、奥さんは急にもじもじしはじめ、一緒に寝てくれないかと話してきました。

一瞬困惑しましたが、奥さん的に
冷え性で旦那がいない夜は末端が冷えてつらいというのです。

そうなのか?それはつらいな
そういう理由なら仕方ないですね。

飯食わせてもらっている恩義があるので・・・

一緒に寝ました。

もちろんお互い別々に風呂に入りまして。
人の家に来て風呂まで入らせてもらってどういうことやねんと今なら思いますが当時はまだガキだったのでそういうものかと単純に思っていました。
お酒も入っていたので思考がおかしかったのもありました。

彼女は人妻で
なんかいいにおいがするし
布団は狭いし
くっついてくるし

私も不細工ですが一応男ですので理性がぶっ飛びそうになりまがらも耐えました。

彼女は、私の足に自身の足を絡ませてきて、たしかにすごく足が冷たかったのです。

私は、寝るときは季節関係なくTシャツに短パンでしたから、冷たさが直に伝わってきました。

これは寒いな、女性って大変だな。

彼女は寝息を立てていて、
でも足を絡ませてきて
腕を私の首に絡ませてきて顔が近い
ドキドキしながらも、私は部屋の天井をただ一点を見つけることしかできませんでした。
だって横向くとたぶんキスする距離だし
逆は向けないし
かといって腕を振り払うこともできないし。

よって結論は天井を見上げて硬直するしかありませんでした。
当時はウブだったのです。

彼女は寝息を立てていて、でも寒いのか腕を自身の方へ引き私の顔へ自身の顔をくっつけて、というか、位置的に彼女が私の頭一個分下へ下がっていたので彼女の顔は私の顎から首にかけてスポッと収まっていました。
完全に抱き枕状態です。

そのままウブな私は一睡もできずただ天井を見上げ空が明るさを取り戻すまで抱き枕の任を全うしたのです。

何事もなかったのですが、朝飯をさらにごちそうになり、いったん独身寮へ帰り身支度を整え警察署へ出勤したのでした。

何度か抱きまくら依頼があり、任を全うしましたが彼女とは何もなく飯を食わせてもらって(餌付けされ)体力は回復しているはずなのに一睡もできず甚大なダメージを負って朝を迎えるという意味不明な状態になりながら警察署へ出勤するのでした。

 

職務質問の真髄を学べ!警察官としての一歩を踏み出す新人~人間対応力がありますね

指導部長には相変わらず静かにいびられていますし、女先輩にはうるさく言われていますが人間適応力があるとはよく言ったもので2ヶ月もすれば慣れてきました。
指導部長はもう放っておく方針
女先輩は、最近あしらい方が上手くなってきました。
毎回言う事が同じ様な事なので、言われたことをメモして先回りするようになり、日々の業務の流れが私の中で出来てきました。

部長を放っておくと言うのは、実は交番勤務を3ヶ月やればまた学校にもどるシステムなのです。

最初の入校は初任科
2回目の入校は初任総合科と名称が変わるのです。

ちなみに名称はコロコロかわります。
なので学校へ再入校して3カ月間頑張って卒業すれば新人という枠が外れますし、交番が変わるらしいのです。

だからあと少しで私は警察学校へ入り卒業後には交番変更となるのです。

だからコミュ障害は放置します。

指導部長とばかり一緒にいるわけでもなく、交番所長とパトカーでドライブすることもあります。

当時印象に残っているのか、所長とパトカーに乗ると職務質問の訓練が施されたと言う事です。

所長は若い頃自ら隊に居たらしく職務質問が上手かったのだと言います。
たしかに警察官の武器の一つです。
なにかしらいちゃもんを付け所持品検査などまとわりついてくるあれです。

私はパトカーに乗せられ所長が怪しいと睨んだ車や人に声を掛けるのです。

たたどういった理由て職務質問をするのかほ教えてくれません。
ただあれに行こっかと指定するだけ

ある時私達の前に真っ黒のイカイクラウンが走っていました。
低速で走る車の前には歩道を歩く女性

想定されるのはナンパ?いかなり拐う?
所長は車から女性に声をかけたら行こうか
もちろん私も職務質問する気でした。

案の定パトカーの中から、クラウンから男か降りて女性に声をかける姿が見えました。
会話は聞こえません。
私はすぐにパトカーを降りて職務質問開始です。

私 こんにちは
クラウン は?何?
私 その女性知り合い?
クラウン そうだけど
女性 無言
私 (怪しい!)
私 本当に知り合い?
クラウン そうだって!何だよ!

この時点でチンピラはヒートアップ

クラウン 知り合いに声をかけたらダメか!
なんのようだコラ!

私 (理由は思いつかない、でも怪しい) 
てめーが怪しいから職務質問したんだろうが!

やってしまった、当然クラウンは激昂
怒鳴り返してきて私と口論
まあそうなりますね。
今ならそんな職務質問あるか?ってわかりますか当時は制服をきたただの兄ちゃんですから職務質問の技術もなにもありません。

そんかぐちゃぐちゃなところに所長が割て入ってきて秒で収めました。

なんてなだめたのか分かりませんがチンピラはすぐに静まり車で普通に帰り、女性も結論は本当に知り合いだったのです。

もちろんパトカーに入りながーい説教をされたのは言うまでもないのです。

所長も伊達に所長ではなかったと言う事です。

職務質問は警察官の最大の武器になりますが使い方を知らなければただの揉め事の元なのです。
たしかに技術が必要た

あと所長はパトカーに乗ってからが勝負と言っていました。
なるほど素直に勉強になりました。

決済システムの書類作成とアドバイス~暇な同期からの癒しのアイス

無意味なシステムの決済システムだとは当時はまだ気が付けず一生懸命書類を作成しました。
指導部長に確認してもらいました。
指導部長は一律目を通します

何の訂正ペンも入れず、しかしOKの印鑑も付かず、無言で書類をポイっと放りました。
まだ破らないだけましか?

?マークの私ですが、指導部長には理由が聞けなかった私は、女先輩に放り投げられた書類を見てもらいました。
彼女には訂正の権利はありませんがアドバイスくらいはくれるだろうと期待しましたが、どこが違うかとか見当違いなことをおっしゃっていたので、「この人は何もわからないのだな」とあきらめ自分で考えました。
もう一度雛形の書類を確認して、違うタイプの書類を参考にしたり、Myパソコンですから交番勤務が終われば独身寮に持って帰り休みの日は独身寮で書類作成に朝から取り掛かるといったことを続けていました。
独身寮には1年先輩、2年先輩とたくさんいるのでそのうちにだんだんと仲良くしてくれる先輩も現れます。
ですので、時間が合えば先輩の部屋にお邪魔をして書類作成のアドバイスを求めたりもしました。
中にはすごい先輩もいて、部屋にはコタツが鎮座してあり先輩はコタツに足を突っ込み定位置でパソコンを広げ書類作成、部屋のあちこちに「タフマン」などの栄養ドリンクの空き瓶が多数転がっていました。
先輩曰く「俺の班の交番は俺が全部書類を作成しなければならず、だれも手伝ってくれない、非番や休みの日も書類作成しないと間に合わないと、目を血走らせながら話していました。
こわ

そうこう試行錯誤するなかで、最低4回は書類を自分なりに訂正すると指導部長は無言でOK印鑑を押してくれるようになりました。
今思えば、ただのコミュ障害だったのだと思いますが、当時は?しかなく、どうしたらスムーズに書類を通せるかめちゃくちゃ考えました。
それは今となっては糧となりましたが。
悩みましたね、指導部長が話してくれないし書類も通させてくれない。
指導部長は「静」のいびりなら
女先輩は「動」のいびりでした。
seigikann君○○したの?掃除は?書類は全部あなたが作るのよ、などとほんとうにすべての交番の仕事雑用も含め私に回ってきました。
あんたは何かやったのか?というくらい彼女は何もしていませんでした。
もちろん一連の流れを見ているおじいちゃん所長はなにも言わず、お茶を毎日すするだけ。
くそが
先ほど紹介したすごい先輩のように私もなりました。Myパソコンを独身寮に持ち帰りタフマンを飲みながら書類作成・・・
そうだ、同期の彼もこのようになっているはず、ちょっと部屋に行ってみよう!
いつも遊んでいる同期も新人の時ばかりはひーひー言っているはず
どころが彼は、前回紹介したいつでも俺はいるよスタイルで、テレビゲームをしていました。
お疲れ
お疲れじゃねーよ 書類とか持って帰ってきてないの?てかパソコンは?
ああ、パソコンは交番に置きっぱなしだよ、寮にもって帰ってやるほど仕事もないしね。
交番って暇なのな

こいつ・・・

そう、交番が違えば仕事量もまるで違うのです。

その日から非番で独身寮に帰るとまず彼の部屋により愚痴を話、すっきりして彼の冷蔵庫にあるアイスを強奪して部屋に帰ることが日課?非番のルーティンになっていました。

マイペースな彼を見ているとなんだか癒されましたので、彼には私の心の汚れを押し付けていました。ごめんね

しかし書類は確実にうまくなりました。

でも相変わらず私と口を聞いてくれません。
なぜだ?他の人とは口を聞くのに
新人がとにかく嫌いなんだなー

 

突撃!交番所長直々の指導でパトカーぎゅうぎゅう!書類のやり取りもぐちゃぐちゃ!

次の通報では絶対に後れをとらないと、荷物を持っていくもの最低限にまとめ直し指導部長の動向を常に目で追い置いていかれないように注視していました。
次の通報はケンカの通報でした。
この通報は身柄、つまり逮捕事案にあるかもしれないので女先輩も同行で指導部長と3人でパトカーに乗り込み現場へ臨場しました。
ちなみに交番に配置されているミニパトカーは良くてパッソとかあとは本当に軽自動車、追尾する気なんてさらさらないのです。

三人も乗ればぎゅうぎゅう状態 荷物はハッチバックを開いて突っ込みます。自分の荷物以外は交通違反や交通事故に備えて、個人の交通ヘルメット矢印版2枚、カラーコーン数本、スター棒(赤く光る工事現場で警備員の方が振っている棒のこと、ワークマンとかで1500円ほどで売っているはず)事件現場の現場保存用にトラロープ、屋内用靴カバー、ブルーシート、地図などこまごましたものが満載に積んでいます。
この地図についてはゼンリンマップを搭載しており、交番管内の物を常にパトカーに積んでいて、同じものを交番にも常備してありますが、パトカー内にあるゼンリンはみんな共通で使い保存が雑でぽいぽい投げるのでビリビリに破けているのです。

警察官は本当に物を大事にしませんし、他人の物を特に小物を盗みます。マジで

ハッチバックの中に荷物が満載なのでハッチバックの窓が荷物で埋まりバックミラーで後ろが見えません。
交通事故根絶、交通安全を願って活動している割に車の運用がくそです。ああとミニパトカーは洗車しないので汚い。

私がクラウンパトカーに乗って上長になったとき、洗車をさぼる部下がいたので
例えば凶悪犯や粗暴犯がいて暴れているとする、そんな時颯爽と駆け付けたクラウンのパトカーが泥で汚れていたらどう思う?なんか勝てそうとか説得力がなよな?
でもビカビカのクラウンパトカーが現れたらどうだ?強そうとかヤバイの来たとか「圧」があるよな?
パトカーはイコール警察、つまり圧の象徴なんだ
となぜ毎日洗車をするのか説明しました
が、部下はポンコツ君だったので理解されませんでした。
残念です。私の当時の熱い気持ちは伝わらなかったのです。
ミニパトカーも一緒です。

そうしてこ汚い、荷物満載のバックミラーで後ろが見えないミニパトカーで現場へ臨場するとすでにクラウンパトカーが現場にいて対応していました。
結論はしょんべんファイト(殴り合いする根性もないくせに口でキャンキャン吠る小競り合い)でなんの事件にもならず、クラウンパトカーが現場を収めました。
交番管轄責任で経過と結論を報告書で私が作成することになったのです。

交番はミニパトカー配置ですが、警察署の自動車警ら係や警察本部の自動車警ら隊通称自ら隊は配車がクラウンなのです。
クラウンでもランクは通常クラウンからアスリートまで様々、その時のトヨタで入札のお安い車が回されます。
110通報は基本全警察官が聞きますので、本部の自ら隊なども現場に来たりします。

無線は110通報が聞ける「方面系」警察署から指令が飛んで警察署管轄でしか通じない「所轄系」の2系統があります。
札幌は警察署が多いので、1~4の系統に分かれます。

交番へ帰り、書類作成に取り掛かります。
ちなみに当時は交番内にMyパソコンを持ち込み一太郎で書類を作成していました。
書式は、フロッピーディスク内にあるものをコピーして使いまわしです。
フロッピーとか分かりますか?
パソコンは警察学校卒業間際に買ったので当時では最新だったはずです。
てか、個人パソコンってセキュリティーががばがばすぎて面白いですよね。
今はありえないですが、当時は本当によくやっていたなと逆にすごいなと感心してしまいます。

交番には過去に取り扱った書類が写しとして保管してありますので、同じような事件の報告書をさらにコピーを取りみんな自分で参考書類として持ち歩いています。
私も例にもれず先輩方と同じように個人情報もなんにもなく書類を持ち出し参考にしていました。
とにかく交番は報告書が作成できなければ話になりません。交番というか警察官がです。

最終的にできた書類は指導部長の印鑑、おじいちゃん警部補(この人は交番所長だったらしいです。)の印鑑をついてもらい、その書類は地域課長に上がり保管か、さらに重要案件であれば内勤(刑事や生活安全課などの専門課)に書類が上がり署長まで上がります。
通常では、この書類はOKと認め上司が印鑑をついて上にあげ、さらに上司がOKと認めれば印鑑をついてと段々と上に上がっていくのですが、警察は違って、印鑑が押されていても作成者に書類が返却され、指導部長、警部補が直した上からさらに刑事が書類を直し、赤ペン青ペンでぐちゃぐちゃになって作成者の私に書類が帰ってくる仕組みになるのです。
指導部長や交番所長が訂正しても無意味という訳です。
しかしながら、訂正はして印鑑をつく無意味な制度はずっと続いていますが。