seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

独身寮での抱きまくらエピソード~ドキドキうぶな枕の任編 天井をただただ見つめたあの日

が実は警察学校に再度入校し新人枠が取れるまでマイカーは購入できない決まりになっています。
私の上司親分である地域課長が決済しないのです。
新人がマイカーで事故ると警察官が事故ったことになり、その親分である地域課長が警察署長に怒られるので、事故らせない物理的対策です。
まあ、事故る奴はいつでもじこるのでしょうが、確率の問題でしょう。

いずれにしても警察学校を完全に卒業してから購入しなさいとのこと。

私はまだマイカーの購入はだめなので、休日は先輩の車に乗せてもらって買いものにいったり、近くの店をちょろちょろしたり。
また夜はバスで駅前まで出張って飲み会をしたり様々です。

独身寮の近くには居酒屋がないので遠出をしなくてはなりません。
めんどくさいのです。

もっぱら休日は独身寮でダラダラするか、交番での書類を持ち帰りタフマン地獄をするかのどちらかでした。
しかたない、新人の試練ですね。

独身寮の横、寮と並列して警察官舎が並んで建っており既婚者の同期は警察官舎に奥さんとベビーちゃんと住んでいました。

たまに同期から声をかけてもらい、近況の報告会兼奥さんの手料理を頂く会が開催されていました。

同期とは反対番でしたが、彼が非番の時私は休みなのでタイミングでお呼ばれしていました。

彼はイケメンで奥さんもギャルでおキレイな人でした。
かつ料理もうまい、同期は幸せ者だなと官舎に呼ばれて人の幸せのおすそ分けをしてもらっており、私も素直にいいなと感じていました。

しかし、奥さんもまた人間、高級料理ばかり食べていると、たまに庶民的な料理も食べたくなるのでしょう。

つまりイケメンの旦那とばかりいても、たまに不細工も相手にしたくなるという事です。

私はお世辞にもかっこいいとは言えない容姿をしています。
お恥かしい。

なので不細工とは私の事です。

たまに当直のずれで彼が当直で私が休みという時もありました。
奥さんは私の連絡先を知っていたので、夕方くらいに奥さんからの着信が

はいはい、どうしたの?
うん、夜暇?
暇だけど
料理作りすぎちゃって旦那も当直でいないし、食べてくれると助かるかな?

こんな会話で始まります。
私はただ飯ラッキーくらいにしか考えておらず、いいよとふたつ返事で同期の官舎へ。

ちなみに官舎のタイプは2つあり、4棟ずつ部屋があり各所に点々と入りされているタイプと、大きい敷地にドカンとマンションのように大きな建物に入口が数か所あるタイプの官舎、道営住宅のようなマンションタイプ

4棟部屋があるタイプだと知らない人が出入りしていたらすぐに噂になりますが、当時同期が入っていた官舎はデカいタイプの官舎でした。
ですから、だれもそんなことは気にしていないし、噂にもなりません。

私は同期の部屋番号へと向かい、晩飯とお酒までふるまってくれたのです。
そのお返しと言ってはなんですが、あかちゃんの面倒は私がいる時間だけ私がやっていました。
ですので独身なのに妙におむつの取り換えがうまかったです。
時間もいい時間になってきたのでそろそろ帰ろうとしたところ、奥さんは急にもじもじしはじめ、一緒に寝てくれないかと話してきました。

一瞬困惑しましたが、奥さん的に
冷え性で旦那がいない夜は末端が冷えてつらいというのです。

そうなのか?それはつらいな
そういう理由なら仕方ないですね。

飯食わせてもらっている恩義があるので・・・

一緒に寝ました。

もちろんお互い別々に風呂に入りまして。
人の家に来て風呂まで入らせてもらってどういうことやねんと今なら思いますが当時はまだガキだったのでそういうものかと単純に思っていました。
お酒も入っていたので思考がおかしかったのもありました。

彼女は人妻で
なんかいいにおいがするし
布団は狭いし
くっついてくるし

私も不細工ですが一応男ですので理性がぶっ飛びそうになりまがらも耐えました。

彼女は、私の足に自身の足を絡ませてきて、たしかにすごく足が冷たかったのです。

私は、寝るときは季節関係なくTシャツに短パンでしたから、冷たさが直に伝わってきました。

これは寒いな、女性って大変だな。

彼女は寝息を立てていて、
でも足を絡ませてきて
腕を私の首に絡ませてきて顔が近い
ドキドキしながらも、私は部屋の天井をただ一点を見つけることしかできませんでした。
だって横向くとたぶんキスする距離だし
逆は向けないし
かといって腕を振り払うこともできないし。

よって結論は天井を見上げて硬直するしかありませんでした。
当時はウブだったのです。

彼女は寝息を立てていて、でも寒いのか腕を自身の方へ引き私の顔へ自身の顔をくっつけて、というか、位置的に彼女が私の頭一個分下へ下がっていたので彼女の顔は私の顎から首にかけてスポッと収まっていました。
完全に抱き枕状態です。

そのままウブな私は一睡もできずただ天井を見上げ空が明るさを取り戻すまで抱き枕の任を全うしたのです。

何事もなかったのですが、朝飯をさらにごちそうになり、いったん独身寮へ帰り身支度を整え警察署へ出勤したのでした。

何度か抱きまくら依頼があり、任を全うしましたが彼女とは何もなく飯を食わせてもらって(餌付けされ)体力は回復しているはずなのに一睡もできず甚大なダメージを負って朝を迎えるという意味不明な状態になりながら警察署へ出勤するのでした。