seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

警察学校のお風呂事情~人気ラーメン店の様にIn警察学校

警察学校では学生専用のお風呂が存在します。
設備は古臭いですが、大浴場が真ん中にあり、周囲を50基ほどのシャワーが囲っています。


学生には常に150から300人の学生がいるので初任科は入る時間が19時から21時までと決まっています。

圧倒的に数が足りないのです。


しかし、他の警部補任用以下の専門課程の学生、つまり警察署から入校している警察官の先輩は自由です。
風呂自体は17時から22時まで開放してありますのでその間はいつでもどうぞ状態

しかしながら学生はランニングや筋トレ、術科をして生活点を上げなければいけませんので汗をかいつて風呂に入るのが暗黙のルールでした。
そうすると専門課程学生が入りつつ我々初任科がどわっと風呂に押しかけるので混雑します。

ただ専門課程の人方を押しのけて風呂に入る訳には行きません。

いつでもどこでも警察官の卵たち、我々ペーペー新人ちゃんたちの立場は圧倒的に弱くヒエラルキー最下位

初任科は窓際の20基のシャワーしか使ってはいけないルールがありました。

初任科150人に対してシャワー20基

当然人気ラーメン屋の様に並びます。

しかも裸で一応前はタオルで隠しながら背中を丸めながら専門課程の人の邪魔にならないように、脱衣所の端っこに壁に沿って、初任科の裸の列を作るのです。
風呂はゆっくりはいるのではなくシャワーで汗を流し風呂はさっとはいり秒であがるのです。

風呂あがりまだ並んでいる列を後ろからみるとケツケツケツケツ、初任科のケツしか見えません。

みんな一様に無言で、警部補以下の専門課程の先輩方の邪魔にならないように・・・

みんな教官にそういわれて育つのです。

「貴様らみたいななんの仕事もできない、国に貢献できていないただの蛆虫どもは、先輩たちの邪魔にならないように風呂を独占するなよ、私語は謹んでうるさくするな、道を遮るな、すみっこでちいさくなって並んでいろ。」と

 

 

今思うとなかなかシュールな絵です。

女子の風呂は知りませんが女性警察官自体が少ないので裸でアホのように並ぶということはないでしょう。

アホは男性警察官だけでよいと

ただ風呂の中はみな良い体で筋肉質な体をしています。さすが強制運動してるだけあります。
対して専門課程の先輩方はたるみきった腹、腕、ケツです。

警察組織のビフォーアフター(新人から先輩へ)です。

態度は新人から先輩になるにつれて右肩上がりですが、体力や体つきは筋肉質から腹が出っ張り丸みを帯び、まるで胎児のように退化していきます。人体の不思議です。

私はそのときの癖が抜けず今も風呂は秒で上がります。
子供達に、風呂あがるのはや!って言われます。温泉に行っても秒であがるのでもったいない人代表なのです。

警察官で身につけた癖は職業病などと言われますが、退官した今、それらの癖はただの変態なのです。