seigikann’s blog

歩んできた警察人生、成長していく中で分かってきた組織の闇と腐敗した体制を公開、小説、エッセイ、日記的に楽しんで頂ければ幸いです。

実務修習2当直目 昼の部

厚別警察署での初当直実務修習が終わり、朝と言うか昼少しは前に警察学校へ帰りました。
学校側も実務修習明けに配慮してくれていて風呂を開放、食堂も開放してくれていて
汗と緊張にまみれた身体を洗い流し風呂でリラックスして飯を喰らい、自室て泥の様に寝ました。

風呂は命の洗濯と言いますが、たしかに風呂に入れば、なにかとスッキリします。

自室で泥の様に寝ましたが、だいたいみんな夕方ころに目覚めます。
明日も当直だし、なにより夜の点呼までに実務修習レポートを書かなくてはなりません。
だって学生だもの。

やったことに対する結果が求められます。
当時は若く仕事はなんたるかがまったく分かっていませんでした。

当然やったことに対する結果が求められることも意味がわからず、ただ言われたから交番での出来事をたたダラダラ纏まりのない稚拙な文章で書いていました。
もっとどう感じたのか、それは今後どう活かせるのか?などちゃんと書けば良かったなと今思います。
それだけではない、これまで適当にやってきたことすべてやり直したい
もっとちゃんと勉強と言うものをやっておけば良かった。

だから自身の子供に今伝えている
が、分かってもらえないもどかしさ。

みなさん勉強はしたほうがよいです。
算数や社会などの話ではなく、人生の

「俺は、私はやっている!」って人は素直に尊敬します。

レポートをダラダラと書いて夜は通常通り点呼をして掃除をして翌朝を向かえるのです。

当直2日目
札幌中央警察署
配置はすすきの交番!!・・
の隣の交番
おじいちゃん部長にベテラン巡査長2人

箱が小さく事件はあまりない様子
過去の発生状況は、犯罪捜査簿通称ハンソウボ
で確認できます。

が手書きでなぐり書きのためちゃんと数字とか合っているのか怪しい簿冊です。

交番には様々な簿冊がありませが、大体が手書き
〇〇取扱簿、巡回連絡簿など書類が多いが、ほぼ意味をなさない、これまで捨てられずにただそこに放置されているから、ただ残しています的な書類が本当に多い。

必要、不必要を分けて整理したら八割がなくなる

交番ではベテラン巡査長2人に同行して、朝から夕方まて交通取り締まり
主に一時停止や赤信号無視を取り締まる。
シートベルト以外は反則金が発生し、7悪と称される
交番は年間個人で〇〇件取り締まりなさいと努力目標が年始に決定される、つまりノルマです。

交番では様々な事件を扱うが特定の仕事が評価に反映され出世やボーナスに響きます。
交通取り締まりが最もわかりやすく反映されやすいノルマなのです。

反則金は国庫金に入り国の事業や道路の修復に使われますから反則金がないと企業で言うところの売上がないのと同じなのです。

警察的に交通違反がなくなれば死活問題
どんどん市民が違反をして取り締まりをする
国が潤う
「スピード出しすぎてて危ないですよ」

「赤信号無視は危ないですよ」

と交通事故撲滅を願っている風ですが違反してどんどん掴まれ。

と思って取り締まりしています。
しかし、事故は起きないほうがよいとも思っています。

~余談ですが、このまえ妻が一時停止無視で捕まりました。

妻は一時停止したけど、パトカーに停められて、最初は自分ではないと思っていました。

妻「なんですか」

警「一時停止の違反です」

妻「停まりましたよ」

警「そうですよね、停まりましたよね、でも秒数が足りない 3秒停まってください」

 

こんな感じで違反切符を切られたのです。

 

妻は右見て左見てまた右見て安全だと思い発信させてたのに

私が仮に警察官に上記のようにいちゃもんつけられたら、

道交法には秒数の明記はないこと

右左また右見て安全だと感じたから発信した

その秒数とは何を根拠にいっているのか

そもそも一時停止違反は道交法第何条を根拠にしていっているのか

 

とまくし立てます。、

理由は、交番の警察官で上記のことに答えらえれる警察官はほぼいないからです。

一部優秀な警察官がいますが、彼らであれば答えられますが、そんな勉強もしていない警察官に違反ですって切符を切られたくないです。

 

私は過去に上記のような人に出会い、悔しかったし、それよりも確かに勉強もしないで法律は語れないと本気で思って勉強しました。

 

上記の答えは(私が取り締まりする側だったら) 道交法第43条で、秒数の明記はされていないが、右見て左見てまた右見て安全を確認するのがだいたい3秒かかるので、3秒という数字を言った、安全も確認できていないで停止線前で停止しなければ事故につながるのでしっかり停まってほしい。

などと言うでしょう。~

 

ベテラン巡査長らは優秀で自分等の取り締まり件数と巡査部長の件数もこなし交番へ帰るのです。

巡査部長はなにもせずに一日の最低限のノルマをこなしたことになり、上司から怒られずに済むのです。
ちなみに交番は朝845から翌朝の845まできっちり時間割が存在します。
例えば845から930まで立番、930から1100まで警ら、1100から1200まで休憩
とか
しかし、日誌上はその通りやりましたと書きますが実際、評価されやすい交番取り締まりにみな出かけるのです
合間に110番通報が入れば、いやいやに出かけて処理をしてまた取り締まりに戻ります。

通報で評価されるのは、現行犯逮捕や在宅つまり逮捕しないが書類送検事件の簡易な事件を受け持ち書類をまとめることです。

それ以外はただの処理、なんの評価にもならずただ時間を喰うだけです。

一応全ての処理に件数振り分けがあり、一人で処理すれば1件のポイント、2人で処理すれば1人0.5ポイント とか

万引きが発生し逮捕しないで在宅捜査となれば、上司からはお疲れ様
交通取り締まりを日に3件もやれば、上司からすごいね!頑張ったね!

夕方交番に帰り交通切符の裏書きや件数の割り振りを決めます。
交番員が3人いて件数が3件なら一件づつ
5件なら1.5件づつになります。

交番は朝から夕方にかけて交通取り締まりがメインです。
暗くなると単純に停止線が見えづらかったり追尾するのが危なかったり
それから雨や雪のときも取り締まりするのを嫌がります。

晴れの日が良いのです。

こうして私の昼の部は平和に過ぎていくのでした。